福岡のご当地B級グルメ「久留米やきとり」とは?特徴や歴史を紹介!

福岡県投稿日:2024/01/05

福岡のご当地B級グルメ「久留米やきとり」とは?特徴や歴史を紹介!

久留米市は、やりとりのお店が多い激戦区で、やきとりの街と呼ばれています。日本7大やきとりの一つとされるほど、注目されています。

そんな久留米やきとりの特徴と歴史について探っていきましょう。

久留米やきとりの特徴

久留米やきとりは、福岡県久留米市の郷土料理です。やきとりというと鶏肉を思い浮かべますが、久留米では串に刺して焼いたもの全てがやきとりと呼ばれます。さまざまな食材を竹串に刺し、炭火でじっくり焼き上げます。

基本は塩焼きで、肉のあいだに玉ねぎが挟まれていることが多いのも特徴です。甘みのある玉ねぎがいいアクセントになります。

久留米やきとりを注文すると、酢だれのかかったキャベツが無料で提供されます。しかも、キャベツはお代わり自由です。キャベツは胃もたれ予防にも効果があるので、うれしいですね。キャベツ用のたれはお店によって味付けが違います。大体さっぱりした味付けになっているので、串焼きの口休めにぴったりです。

久留米やきとりの魅力

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久留米やきとりの魅力といえば、種類の多さです。鶏肉はもちろん、豚肉や魚介類、野菜や創作巻物などさまざまな食材が使われます。

久留米では、馬肉のアヒージョでも串に刺さっていればやきとりです。かつて軍事施設があった久留米市では、軍馬が飼育されていて、福岡と熊本との物資輸送の中継点として発展したことから、馬肉食の文化があります。

そんな久留米やきとりのなかでも、特に人気なのは豚バラです。じゅわっと口の中に広がる脂の旨味はたまりません。

「巻物串」も久留米やきとりに欠かせない人気メニューの一つです。さまざまな具材を豚肉で巻く「巻物串」は、昭和54年(1979年)に「焼とり鉄砲本店」の創業者・木下敏光さんが考案したといわれています。

関西圏のホテルで修業していた木下さんは、「女性にもっと来てもらいたいという思いから巻物串を考えられたそうです。最初に作ったのは、アスパラ巻きやしそ巻き、えのき巻きです。

また「ダルム(小腸)」と呼ばれる豚の白モツも好まれています。「センポコ(大動脈)」と呼ばれる、コリコリとした堅いイカのような食感を楽しめるのも魅力的です。

久留米やきとり店の店主たちは、お客さんが喜ぶ味を追及して一品一品追加した結果、どんどん品数が増えていったそうです。バラエティー豊かな久留米やきとりは、子どもから大人まで幅広く親しまれています。

久留米やきとりの歴史

久留米やきとりは、屋台で出されたのが始まりです。久留米のやきとりの歴史は古く、昭和12年(1937年)には、醤油味の豚骨スープのシナそばが出されていたという記録があります。

昭和30年代にはすでに、豚バラやダルム、砂ずりなどが提供されていました。久留米には、昔から肉屋や内臓屋といった専門業者がいたので、豚、牛、馬などが手に入れやすかったといわれています。鶏肉は高価だったため、あまり種類がありませんでした。

久留米には、昭和の初期に創立された九州医学専門学校(現・久留米大学)があったので、医者や医学生が多い街でした。あるとき、医学生たちがやきとりをドイツ語で注文したことから、「ダルム(豚の小腸)」「センポコ(牛の大動脈)」などの名前が定着しました。

医学生の他にも、ゴム加工工場などで働く人たちが仕事帰りに久留米やきとりをよく食べていたそうです。人気になった久留米やきとりは、屋台から店舗型に発展していきました。

2003年(平成15年)には、久留米やきとり学会が発足します。学会では、市場アンケートをもとに「安い」「種類が豊富」「ネタが大きい」を久留米のやきとり三箇条と定めました。また、久留米市ふるさと文化創生市民協会(カルチャッチくるめ)は、シンポジウムを開催し「やきとり日本一」を宣言しました。

久留米市のおすすめ観光スポット

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自然が豊かな久留米市には、さまざまな観光スポットがあります。

久留米市がある筑後平野は、米や麦、野菜や果物などの生産が盛んな土地です。ぶどう、いちご、いちじく、梨、柿などは特に有名です。
フルーツ狩りを楽しめる施設もたくさんあります。そんな筑後平野を雄々と流れる九州一の河川・筑後川は、久留米のシンボルです。

市街地から少し離れた東部にあるのは、東西約30kmにわたって山々が連なる耳納連山。屏風のように切り立って見えることから「屏風山」とも呼ばれています。

また、久留米には有名なお寺や神社が多く存在しています。

筑後川の河畔にある「水天宮」は、全国にある水天宮の総本宮です。祀られているのは、天御中主神、安徳天皇、高倉平中宮、二位の尼です。
水天宮は、安産祈願や子宝、厄除けなどのご利益があるとされています。8月に行われる「筑後川花火大会」は、毎年約45万人が来場するほどの人気です。

高良山の山頂に鎮座する「高良大社」や、日本最大級の救世慈母大観音像をシンボルとした「成田山 久留米分院」などにも、多くの方が足を運んでいます。

久留米市へのアクセス方法

久留米市へのアクセス方法はさまざまです。ほとんどの方は、JRや飛行機を利用されます。

東京・大阪・名古屋などから来られる場合は、飛行機を利用するのが便利です。

各地から久留米市までの所要時間を紹介します。所要時間は、季節や天気などによって変わります。

【飛行機でのアクセス】

仙台空港から約2時間15分
羽田空港から約1時間40分
中部国際から約1時間15分
伊丹空港から約1時間
宮崎空港から約45分

福岡空港から久留米市までは、JRやバス、タクシーなどの移動手段があります。

【JRでのアクセス】

新大阪から約2時間30分
岡山から約2時間
広島から約1時間30分
熊本から約20分
鹿児島から約1時間15分

博多駅から久留米市までは、JRやバス、タクシーなどの移動手段があります。

【自動車でのアクセス】

広島から約3時間45分
大分から約1時間40分
熊本から約50分
宮崎から約2時間55分
鹿児島から約2時間45分

福岡県久留米市の位置

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まとめ

久留米やきとりは、さまざまな食材を楽しめるご当地B級グルメです。めずらしい「ダルム」や「センポコ」などのやきとりはおすすめの一品。
リーズナブルなので、食べ比べるのもおすすめです。
お店によっては、久留米やきとりの盛り合わせもあります。

福岡県の久留米市に訪れた際は、久留米やきとりをぜひ食べてみてくださいね。

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