【縁起が良い!】重箱の料理に込められた意味とは?「おせち」を10倍楽しむ方法

投稿日:2026/01/03

【縁起が良い!】重箱の料理に込められた意味とは?「おせち」を10倍楽しむ方法

景品ゲッチュウ
景品ゲッチュウ

あけましておめでとうございます!!

日本で新しい年を迎えるとき、食卓(しょくたく)を華やかに彩る、特別な料理があります。それが「おせち料理」です。

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前回、お正月の全体的なグルメをご紹介しましたが、今回は、その中でも特に奥深く、日本の文化と知恵が詰まった「おせち」に焦点を当てて、その魅力を詳しく探ります。

おせち料理は、ただ美味しいだけでなく、一品一品に「家族の健康」や「繁栄(はんえい)」、そして「平和」を願う、温かいメッセージが込められています。この意味を知ることで、あなたのお正月はもっと楽しく、日本の心が深く理解できるようになるでしょう。

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おせちの「基本のキ」:なぜ手間ひまをかけるのか?

 

まず、おせち料理がどのような料理なのか、その背景にある日本人の考え方を見てみましょう。

 

1. 新年に「火を使わない」という習慣

 

おせち料理の多くは、日持ち(ひもち)するように濃い味付けや、しっかりとした調理がされています。これは、お正月(元旦から三が日)の間、台所(だいどころ、キッチン)で火を使って料理をする手間を省くためです。

昔から、お正月は「年神様(としがみさま)」という神様を家にお迎えする、神聖な期間とされてきました。この期間は、家事を休んで神様を丁寧におもてなしし、家族はゆっくりと過ごすことが大切だと考えられていたのです。

つまり、おせち料理は、「女性(主婦)が休むための知恵」であり、「家族が一つになって神様を迎えるための準備」なのです。手間ひまかけて作る料理が、家族の絆を深める(きずなをふかめる)役割も果たしています。

 

2. 「重箱(じゅうばこ)」のルール:幸福を重ねる美学

 

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おせち料理は、漆塗り(うるしぬり)などの美しい箱である「重箱」に詰められます。この重箱の数や段数にも、特別な意味が込められています。

現代では三段重(さんだんじゅう)が一般的ですが、その「重ねる(かさねる)」という行為自体に、「めでたさを重ねる」、「幸福を積み重ねる」という非常に縁起の良い(えんぎのいい)願いがあります。

•      一の重(いちのじゅう): 祝い肴(いわいざかな、お酒のつまみ)と口取り(くちとり、甘いものなど)

•      二の重(にのじゅう): 焼き物(やきもの、魚介類)と酢の物(すのもの)

•      三の重(さんのじゅう): 煮物(にもの、山の幸)

このように、海の幸(うみのさち)、山の幸(やまのさち)をバランスよく詰め込み、一年の食の豊かさを願います。

 

重箱の彩り(いろどり):料理に秘められたメッセージ

 

以前の記事でご紹介した定番以外にも、おせちには多くの縁起の良い料理があります。ここでは、特に興味深い、願いが込められた料理をご紹介しましょう。

 

1. 家族の「団結(だんけつ)」と「出世(しゅっせ)」

 

•      たたきごぼう:

◦    ごぼうを叩いて(たたいて)繊維を柔らかくした料理です。ごぼうは、大地に深く根を張ることから、「家の土台が安定する」「物事が深く根付く」という意味があります。また、叩いて開く形から、「開運(かいうん)」の願いも込められています。

•      海老(えび)のつや煮:

◦    エビは、調理すると背中が丸くなります。この姿を、腰が曲がるまで長生きする「長寿」の象徴としています。鮮やかな赤色は、魔除けの意味もあります。

•      ブリの照り焼き(ぶり):

◦    ブリは、成長するにつれて名前が変わる「出世魚(しゅっせうお)」の代表です。この料理を食べると、「今年も出世できますように」という仕事の成功を願う意味が込められています。

 

2. 喜びと平和の象徴

 

•      昆布巻き(こぶまき):

◦    昆布(こんぶ)は、その名前が「よろこぶ」という言葉と音が似ているため、「喜び」の象徴とされます。また、長い昆布は長寿を願う意味もあります。

•      手綱こんにゃく(たづなこんにゃく):

◦    こんにゃくを編んだ(あんだ)ような形にした料理です。その形が、馬の手綱(たづな)に似ていることから、「手綱を締める(気を引き締める)」「戦場では勝負に勝つ」といった武運(ぶうん)や規律(きりつ)を願う意味が込められています。また、女性のたしなみ(行儀作法)が良くなるよう願う意味もあります。

 

3. 季節の美しさを楽しむ

 

•      伊達巻(だてまき):

◦    卵と魚のすり身(すりみ)で作る、甘い厚焼き玉子のような料理です。この巻物のような形が、昔の「巻物(まきもの、書物)」に似ていることから、「知識が増える」「文化的な発展」を願う意味があります。見た目の華やかさ(伊達)も大切にされています。

 

おせちの「裏側」:日本の食文化への理解を深める

 

おせち料理を深く味わうことで、日本の食文化のユニークな特徴が見えてきます。

 

1. 「陰陽五行(いんようごぎょう)」の考え方

 

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おせち料理は、ただ縁起が良いだけでなく、その色合いや味付けにも、自然のバランスを重んじる「陰陽五行」の考え方が生きています。

•      五色(ごしき): 黒(豆)、赤(エビ、かまぼこ)、黄(栗きんとん)、白(かまぼこ、大根)、緑(野菜、豆)。この五色をバランス良く取り入れることで、体全体の調和を願います。

•      五味(ごみ): 甘い、塩辛い、酸っぱい、苦い、辛い、の五つの味をバランス良く使うことで、食べ飽きないように工夫されています。

このように、おせちは栄養バランスと見た目の美しさ、健康を同時に追求した、非常に理にかなった(りにかなった)料理なのです。

 

2. 地元(じもと)の味、家庭の味

 

おせち料理の基本はありますが、実は地域や家庭によって、その内容は大きく異なります。例えば、海の幸が豊富な地域では魚料理が多くなったり、内陸(ないりく)の地域では野菜や豆の煮物が中心になったりします。

おせちは、その土地で採れる食材(しょくざい)を大切にし、それを何世代にもわたって受け継いできた「家庭の味」の結晶(けっしょう)でもあります。もし日本の家庭でおせちをいただく機会があれば、ぜひ「この料理にはどんな意味が込められていますか?」と尋ねてみてください。きっと、おばあ様やお母様が笑顔で、温かい物語を教えてくれるでしょう。

 

おせちを10倍楽しむためのステップ

 

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訪日外国人であるあなたが、おせちをより楽しむための簡単なステップをご紹介します。

1.  意味調べを楽しむ:

◦   食べる前に、重箱の中の料理を写真に撮り、一つ一つの意味を調べてみてください。単なる食べ物ではなく、願いの「リスト」に見えてくるはずです。

2.  「冷たい料理」の文化を知る:

◦   おせち料理は、基本的に冷たい状態で提供されます。これは「火を使わない」という習慣に基づいていることを理解し、「保存食(ほぞんしょく)としての知恵」を味わってみましょう。

3.  お酒(地酒)と一緒に:

◦   祝い肴(いわいざかな)は、日本酒や甘酒(あまざけ)などの「お屠蘇(おとそ)」と一緒にゆっくりと味わうのが日本のスタイルです。おせちの濃い味付けは、お酒によく合います。

 

まとめ

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おせち料理は、日本の人々が、家族の幸せと健康を、どんなに大切に思ってきたかを教えてくれる、温かい文化のシンボルです。

ただ「美味しい」だけでなく、「なぜこれを食べるのか」という理由を知ることで、その料理が持つ価値は10倍にも、100倍にも高まります。

ぜひ、日本のお正月に、美しいおせち料理を通して、この国の温かい「おもてなしの心」と、深い文化の魅力を感じ取ってください。

 

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