2025年4月13日から開催されてきた「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」も、いよいよ閉幕が間近に迫っています。会期は10月13日(月・祝)まで。残された時間はわずかですが、今からでも「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げたこの壮大な祭典の最後の熱狂と感動を体験することは十分に可能です。
会期終盤の万博会場は、まさに「熱狂のるつぼ」と化しています。連日、多くの来場者で賑わい、パビリオンやイベントもクライマックスに向けて一層力を入れています。この時期ならではの状況を踏まえた、賢い「万博攻略法」をご紹介します。
1.1 会場内の混雑状況と時間帯別攻略
現在、万博会場は連日大変な混雑が見込まれています。特に週末や祝日はもちろん、平日も終日混雑している状況です。しかし、時間帯によっては比較的スムーズに楽しめるチャンスもあります。
• 午前中の東ゲート: 交通機関が集中するため、開場直後から午前中にかけて東ゲート周辺が最も混雑します。
• 午後遅めの来場と西ゲートの活用: 公式情報にもあるように、来場予約をお持ちの場合、午後遅めの時間帯にゆっくりと来場するのがおすすめです。特に西ゲートは、東ゲートに比べて混雑が緩和される傾向があります。
• 夕方以降の「夜の万博」狙い: 日没後は、パビリオンの照明演出や夜間限定のショーが開催され、昼間とは全く違う幻想的な雰囲気を楽しめます。パビリオンの最終入館は20:00頃までですが、夜間も開館しているパビリオンや、屋外のライトアップは必見です。「未来の都市」パビリオンなど、大阪湾沿いの夕焼けや夜景を楽しめるスポットもあります。
1.2 パビリオン予約は「当日登録端末」に賭ける!
人気のパビリオンは事前の日時予約枠がすでに埋まっていることが多いですが、諦める必要はありません。
• 当日登録端末の活用: 会場内の各所に設置されている「当日登録端末」を利用して、当日枠に空きが出たパビリオンの入場整理券(EE、EXPO Enjoy)を取得できる可能性があります。これらは先着順となるため、入場後すぐに端末の場所を確認し、人気パビリオンの当日枠獲得に挑戦しましょう。
• 予約不要のパビリオンを狙う: 海外パビリオンや一部の国内パビリオンには、予約不要で先着順に入場できるものもあります。これらを効率的に回ることで、混雑を避けつつ多文化体験を楽しむことができます。例えば、サウジアラビア館などは予約不要で連日イベントも開催されており、夜はプロジェクションマッピングも楽しめます。
「今から」行くなら、テーマ性を色濃く反映したものや、体験価値の高いパビリオンを厳選して回るのが得策です。
2.1 国内パビリオンの「いのち」と「未来技術」
万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を体現する、日本ならではの技術と哲学が詰まったパビリオンが人気です。
• 大阪ヘルスケアパビリオン:「Nest for Reborn」
• おすすめポイント: 自分の体測定データに基づき「25年後の自分」に出会えるという、未来の健康を見据えた体験型の展示が大きな話題を呼んでいます。単なる展示ではなく、参加者自身の「いのち」に焦点を当てたリボーン体験は、万博のテーマを深く感じさせてくれます。
• null²(ヌルヌル)パビリオン
• おすすめポイント: メディアアーティスト・落合陽一氏が手がける、感覚に訴えかける不思議なアート空間。外観の美しさもさることながら、体験後の「価値観の再起動」を謳う内容は、まさに未来社会を問いかけるものです。
• GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION
• おすすめポイント: 関西地方初登場となる実物大ガンダム像が最大の目玉。片膝を立てて宇宙を見据えるポーズは迫力満点です。ガンダムを通して、未来の宇宙利用や平和の可能性を提示するストーリーは、ファンならずとも必見です。
2.2 海外パビリオンで巡る「世界一周の旅」
約160の国・地域が参加している海外パビリオンは、その国独自の文化、歴史、そして未来のビジョンを凝縮した展示で溢れています。
• イタリア館
• おすすめポイント: 「ファルネーゼのアトラス」像やカラヴァッジョの「キリストの埋葬」など、通常はイタリアでしか見られない国宝級の美術品が来日。「これだけで元が取れる」と評されるほどの貴重な機会です。
• サウジアラビア館
• おすすめポイント: 日本館に次ぐ規模を誇る巨大パビリオンで、異国情緒あふれる空間が魅力。中庭を囲むスーク(市場)のような構造は、予約不要で楽しめる点も高評価。次回開催国として、エネルギーと文化の発信に力を入れています。
• クウェート館
• おすすめポイント: 没入感のある展示と砂漠の美しさを表現した独特の世界観が人気。SNS映えもすると評判のパビリオンです。
パビリオンだけでなく、会場全体に散りばめられた万博の「核」となる共通エリアや、最終盤のイベントも見逃せません。
3.1 会場シンボル「大屋根リング」
万博会場のシンボルである「大屋根リング」は、世界最大の木造建築物としてギネス世界記録にも認定されています。
• 機能と景観の融合: 1周約2kmに及ぶこのリングは、来場者のための日よけ、雨よけ、そして円滑な通路という機能と、「いのちの環」を象徴するデザイン性を兼ね備えています。
• スカイウォークからの眺め: リングの上部は「スカイウォーク」となっており、会場全体を見渡す壮大な景色や、大阪湾に沈む美しい夕陽を眺めることができます。特に夕方以降は、ぜひ立ち寄りたいフォトスポットです。
3.2 圧巻の夜間ショーとエンターテイメント
万博の夜は、光と音のエンターテイメントの連続です。閉幕間近の時期は、その熱量も最高潮に達します。
• ウォータープラザの噴水ショー: 音楽と噴水、ウォータースクリーン映像が融合した壮大なショー『水と空気のシンフォニー』は、万博の夜の代名詞。
• 夜のライトアップとミスト演出: 大屋根リングや各パビリオンの照明演出、そして「未来の都市」パビリオンの幻想的なミストなど、夜の会場はインスタレーションアートそのものです。
• ラストスパートのイベント: 閉幕に向けて、各パビリオンや会場内のステージで特別なパフォーマンスやイベントが追加開催される可能性があります。公式ウェブサイトやSNSで最新情報をこまめにチェックしましょう。
グルメ
長時間歩き回る万博では、グルメも重要な楽しみの一つです。
• 大阪・関西万博グルメガイドブック: 海外パビリオンをはじめとする様々なレストラン情報が掲載されたガイドブックを活用し、世界各国の料理を堪能しましょう。
閉会式を見届ける
2025年10月13日(月・祝)には、いよいよ閉会式が行われます。「For the Futures」をテーマに、万博に関わったすべての人への感謝が伝えられ、次回開催国へのBIE旗の引継ぎが行われます。
• 会場でのパブリックビューイング: 招待者のみの式典ですが、会場内のEXPOナショナルデーホールやEXPOアリーナでパブリックビューイングが実施される予定です。
• テレビ・ライブ配信: NHK総合テレビでの生放送、および公式YouTubeチャンネルやバーチャル万博でのライブ配信も予定されており、自宅からでもフィナーレの感動を共有できます。
大阪の位置
「今からでも間に合う!」どころか、「今だからこそ行くべき」理由が大阪・関西万博にはあります。万博のテーマが凝縮されたクライマックスの熱気、感動的な夜間ショー、そして未来への希望を肌で感じる最後のチャンスです。
この壮大な祭典の「最後の輝き」を、ぜひあなたの目で確かめ、未来への一歩を踏み出す力を受け取ってください。さあ、夢洲へ急げ!
大阪・関西万博公式サイト
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