
東京から電車で約30分。埼玉県川越市は、江戸時代の情緒が色濃く残る美しい街です。古い蔵造りの街並みから「小江戸(こえど)」とも呼ばれ、多くの観光客で賑わいます。そんな川越を訪れるなら、ぜひ楽しんでほしいのが、街を歩きながら気軽に味わえる「食べ歩きグルメ」。特に、川越の名産品である「さつまいも」を使ったスイーツや料理は、驚くほど種類が豊富です。 この記事では、川越の魅力的な街並みと、さつまいもグルメの数々をご紹介します。日本の伝統的な風景と、新旧の美味しいものが共存する川越の旅を楽しみましょう。
川越は、江戸時代に城下町として栄え、商人の町として発展しました。今も残る蔵造りの建物は、防火のために作られたもので、その重厚な佇まいは、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような気分にさせてくれます。
蔵造りの町並み
川越のシンボルともいえるのが、黒い壁と分厚い扉が特徴的な蔵造りの町並みです。軒を連ねる店の中には、古民家を改装したおしゃれなカフェや、伝統的な工芸品を扱う店など、見どころがたくさんあります。ゆっくりと散策しながら、日本の歴史を感じてみてください。
時の鐘(ときのかね)
蔵造りの町並みにある「時の鐘」は、江戸時代から時を告げてきた川越のシンボルです。一日に4回、今もその美しい鐘の音を響かせ、街の人々に時間を知らせています。その音色は、日本の「残したい日本の音風景100選」にも選ばれています。
川越は、昔からさつまいもの栽培が盛んで、「芋の町」として知られています。江戸時代、食糧難の時代に庶民の食を支えたさつまいもは、今も川越の人々に深く愛されています。
なぜ川越でさつまいも?
川越は、水はけの良い関東ローム層の土壌に恵まれており、さつまいもの栽培に適していました。また、江戸の台所としても栄えたため、さつまいもを江戸に運ぶ交通の便も良く、名産品として広まりました。
川越の街中には、さつまいもを使った様々なスイーツやグルメのお店が並んでいます。
芋せんべい
さつまいもを薄くスライスして揚げたおせんべいです。素朴な甘さとカリカリの食感が特徴で、食べ始めると止まらなくなります。
芋ソフトクリーム
さつまいもの風味が豊かなソフトクリームです。ほくほくとしたさつまいもの甘みと、ひんやりとしたソフトクリームが絶妙にマッチします。紫芋を使った紫色のソフトクリームも人気です。
芋チップス
さつまいもを薄くスライスして揚げたチップスを、長い串に刺して提供しているお店が人気です。塩味やハチミツ味など、味のバリエーションも楽しめます。カリッとした食感と、さつまいもの優しい甘さが魅力です。
芋恋(いもこい)
川越を代表する和菓子です。もちもちした生地の中に、さつまいもの甘露煮とつぶ餡が入っています。温かい状態で食べるのがおすすめです。
芋おこわ
もち米にさつまいもを混ぜて炊いたご飯です。さつまいものほくほくした食感と、優しい甘さが楽しめます。おにぎりにして売られているお店もあります。
川越の街を巡る一日
午前: 川越駅に到着後、バスや徒歩で蔵造りの町並みへ。まずは時の鐘の前で写真を撮りましょう。
昼食: 趣のある古民家レストランや、うなぎの老舗で食事をします。
午後: 食べ歩きスタート!芋ソフトクリームや芋チップスを片手に、街を散策。菓子屋横丁(かしやよこちょう)では、昔懐かしい駄菓子や、大きな麩菓子(ふがし)を買うことができます。
夕方: 疲れたら、おしゃれなカフェで休憩。さつまいもを使ったケーキやラテを楽しみます。お土産に、さつまいものお菓子や芋焼酎を買うのも良いでしょう。
Little Edo COFFEE
※あくまでも編集部おすすめのプランで、実際の交通状況などはご自身でお確かめください
新宿から川越へのアクセスについて、5行程度で最も簡単な方法を説明します。
川越(小江戸)へは、新宿から電車で1時間かからず行けて便利です。
最も簡単なのは、JR埼京線の川越行き直通列車を利用する方法です。新宿駅から乗り換えなしでJR川越駅まで行けます(約50~60分)。
また、最速で行きたい場合は、西武新宿駅から出る特急「小江戸号」に乗ると、観光の中心に近い西武本川越駅まで約45分で到着します(特急料金が別途必要)。
どちらの駅からも、蔵造りの街並みへは徒歩またはバスですぐです。
川越は、日本の歴史と文化、そして美味しいグルメが詰まった魅力的な街です。東京から日帰り旅行でも気軽に訪れることができます。 蔵造りの街並みを歩きながら、日本の伝統的な風景を感じ、そしてさつまいもを使ったユニークで美味しいスイーツや料理を味わってみてください。それはきっと、あなたの日本に対するイメージを、より豊かで楽しいものに変えてくれるでしょう。 さつまいもは、ヘルシーで栄養価も高い食材です。日本の秋の味覚として、ぜひ様々なさつまいもグルメを試して、その魅力を発見してください。
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