
日本の夏を彩る「阿波おどり」。その熱気と興奮に包まれた徳島の街で、活気をさらに盛り上げるのが、たくさんの屋台です。踊り子たちの情熱的な演舞を間近で楽しみながら、屋台グルメを堪能することは、阿波おどりを楽しむ醍醐味でもあります。この記事では、阿波おどりの屋台でぜひ味わってほしい徳島の絶品グルメと、屋台を巡る楽しさについてご紹介します。
阿波おどりは、徳島県で400年以上の歴史を持つ伝統芸能です。毎年8月12日から15日にかけて開催される「徳島市阿波おどり」は、全国から集まる「連(れん)」と呼ばれる踊り子たちが、三味線、太鼓、鉦(かね)、笛といった鳴り物のリズムに合わせて街を練り歩き、観客を巻き込みながら踊る、まさに熱狂のお祭りです。
「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々!」という掛け声が示す通り、その魅力は観るだけでなく、踊ることにもあります。
今回は阿波おどりの「食」に焦点を当て、祭りの熱気を高める屋台の魅力に迫ります。
阿波おどりの期間中、徳島市内には たくさんの屋台が軒を連ね、独特の賑わいを創り出します。一般的なお祭り屋台の定番メニューはもちろんのこと、徳島ならではの食材や料理が楽しめるのが大きな特徴です。踊りの合間の小腹を満たすのはもちろん、地元の人々との交流の場としても、屋台は欠かせない存在です。
阿波おどり期間中に徳島を訪れたら、これだけは外せない、徳島ならではの絶品屋台グルメをご紹介します。
徳島に来たら、まずはこれです。「徳島ラーメン」は、一般的なラーメンとは違い独特なスタイルで知られています。一般的なものは、豚骨醤油ベースのこってりとしたスープに、甘辛く煮込まれた豚バラ肉が乗っているのが特徴です。ご飯と一緒に食べるのが一般的で、「ラーメンライス」という食べ方も親しまれています。祭りの熱気の中で食べる濃厚な一杯は、格別の美味しさです。
徳島県民のソウルフード「フィッシュカツ」。魚のすり身にカレー粉や香辛料を混ぜてパン粉をまぶし、油で揚げたものです。そのまま食べても美味しいですが、ソースをかけてもご飯のお供にも最高です。屋台では揚げたて熱々が提供され、その独特の風味と食感は、一度食べたら忘れられません。ビールとの相性も抜群!
ご当地バーガーとして近年注目を集めている「徳島バーガー」。徳島ラーメンと同じく甘辛く煮込んだ豚バラ肉を挟んだものや、阿波尾鶏(あわおどり)など、徳島産の食材をふんだんに使ったものが登場します。ジューシーな肉と地元の新鮮野菜、特製ソースが絶妙にマッチし、食べ歩きにも最適です。
徳島が誇る地鶏「阿波尾鶏」。程よい弾力と旨みが凝縮された肉質が特徴です。屋台では、炭火で香ばしく焼かれた焼き鳥や、ジューシーな唐揚げとして提供されます。シンプルに塩で味わうもよし、秘伝のタレでいただくもよし。その豊かな風味と食感は、一度食べたら他の鶏肉では満足できなくなるかもしれません。
徳島県を代表する特産品の一つ「鳴門金時」。しっとりとした食感と上品な甘さが特徴のサツマイモです。屋台では、大学芋、スイートポテト、焼き芋、さらには鳴門金時を使ったタルトやジェラートなど、様々なスイーツとして楽しめます。祭りの熱気の中で冷たいジェラートや、温かい焼き芋は、疲れた体に優しく染み渡ります。
阿波おどりの屋台巡りを最大限に楽しむためのコツをご紹介します。
多くの屋台では現金での支払いが主流です。お目当てのグルメをスムーズに購入できるよう、小銭も多めに用意しておくと便利です。
屋台の周辺にゴミ箱が設置されていることが多いですが、祭り期間中は混雑します。購入した屋台で引き取ってもらうか、必ず指定のゴミ箱に捨てましょう。
演舞場や踊り場の近くには、休憩がてら立ち寄れる屋台が多く出店しています。踊り子たちの迫力ある演舞を間近で鑑賞しながら、その場の雰囲気と共にグルメを楽しむのも楽しいです。
屋台は、地元の人々との触れ合いの場でもあります。店主におすすめのメニューを聞いてみたり、簡単な日本語で会話を試みたりするのも、旅の素敵な思い出になるでしょう。
阿波おどり公式サイト https://www.awaodorimirai.com
とくしま観光情報サイト「阿波ナビ」https://www.awanavi.jp